2022年度版 意外と知らないクルマ購入時にかかる税金の基礎情報

クルマの購入がもっとも多くなると言われる2月から4月のシーズン。4月から社会人や大学生になりマイカーデビューする方も多いですよね。そんなとき気になるのが車の税金。高いなと思いつつ支払っている税金ですが、その内訳は十分理解できていますか。そこで今回は意外と知らない、クルマにかかる税金の種類と内訳について基礎情報を、クルマをはじめて所有する人にもわかりやすく解説します。

この記事でわかること

・購入時に支払う税金は4種類ある

・クルマの維持には2つの税金を納税し続ける

・納税時期はそれぞれ異なる

 

 

■購入時に発生する４つの税金

クルマ購入時に納める税金は「自動車税 / 軽自動車税」、「自動車重量税」、「環境性能割」、「消費税」の４つがあります。税金の対象とおおよその金額をご紹介します。

1.自動車税 / 軽自動車税

自動車税 / 軽自動車税は以下のように車両の排気量に応じて変わります。

排気量	2019年9月までに購入	2019年10月以降購入
軽自動車	10.800円	10.800円
0.66L超～1L以下	29,500円	25,000円
1L超～1.5L以下	34,500円	30,500円
1.5L超～2.0L以下	39,500円	36,000円
2.0L超～2.5L以下	45,000円	43,500円
2.5L超～3.0L以下	51,000円	50,000円
3.0L超～3.5L以下	58,000円	57,000円
3.5L超～4.0L以下	66,500円	65,500円
4.0L超～4.5L以下	76,500円	75,500円
4.5L超～6.0L以下	88,000円	87,000円
6.0L超	111,000円	110,000円

普通自動車の自動車税は排気量に比例して納税金額も大きくなるのが特徴です。対して軽自動車は一律10,800円の納税となります。また、普通自動車の自動車税は2019年10月の税改正により、2019年10月以降に新規の初回登録がされた車両に対して引き下げが行われており、納税額が異なっています。

【納税時期】

自動車税および軽自動車税は1年に1回、4月1日時点にクルマを所有している人が支払います。車を年度途中で購入した場合、普通車は、購入（登録）した月の翌月から次の3月までの自動車税を月割り計算して購入時に支払います。軽自動車は4月1日に所有していなければ、その年の軽自動車税は課税されません。そのため、軽自動車は4月1日以降に購入するとお得になります。

13年超のクルマは重課に

新車新規登録から11年以上経過したディーゼル車、および13年以上経過したガソリン車とLPガス車については、自動車税が重課されるので注意が必要です。ガソリン車の場合、普通自動車で約15％、軽自動車で約20％高くなります。この重課は自動車重量税にも適用されます。

2.自動車重量税

自動車重量税は車の重さに応じて課される税金で、普通自動車は車両の重さ0.5トンごとに税額が変わります。軽自動車は車両の重さにかかわらず定額となります。また自動車重量税は、新車の新規登録から13年以上経過すると税額が上がり、18年以上の経過でさらに税額が上がります。

なお、環境性能が優れた車には「エコカー減税」が適応され、2021年4月末までとされていた適用期限が2年間延長され、2023年4月末までとなりました。内容も見直され、「2030年度燃費基準」に基づいた燃費基準の達成度合により「25%減税」「50%減税」「100％減税（免税）」の3段階が設定されています。

 

【納税時期】

クルマの新規登録時や車検のタイミングで、車検証の有効期間分（初回は3年、その後は2年）をまとめて支払います。

 

重量税の税額については、次回車検時の金額がいくらになるか、税額を照会できるサービスが国土交通省のサイトに用意されています。https://www.nextmvtt.mlit.go.jp/nextmvtt-web/

3.環境性能割

環境性能割は、自動車取得税に代わり、2019年10月より課された税金です。環境性能割は購入するクルマの環境性能によって税率が異なることが特徴で、燃費の良いクルマほど税率が軽減されます。中古車を購入する場合も対象となります。ここでは2021年4月以降に購入した自家用車の税率をみてみましょう。

	普通自動車	軽自動車
電気自動車等	非課税	非課税
2030年度燃費基準 達成車	非課税	非課税
2030年度燃費基準 85%達成車	非課税	非課税
2030年度燃費基準 75%達成車	取得価額の1%	非課税
2030年度燃費基準 65％／60%達成車	取得価格の2％	取得価額の1%
上記以外のクルマ	取得価額の3%	取得価格の2％

【納税時期】

クルマの購入時に支払います。

4.消費税

日常の買い物と同様に、クルマの購入時にも消費税は課されられます。車両本体価格だけでなく、付属品やオプションにも課税がされます。2021年現在の税率は10％となっています。

 

【納税時期】

クルマの購入時に支払います。

■クルマの維持に発生する税金

これまでにご紹介した4つの税金がクルマの購入時に発生する税金です。そのうち、

・自動車税

・自動車重量税

に関しては、購入後も定期的に支払いの義務があり、自動車税は毎年5月初旬ごろに登録の住所に納税通知書が送付されます。自動車重量税は車検時に納付となります。

車体に掛かる費用以外にも税金は大きな出費となります。購入後も納税は続きます。購入時の詳しい納税金額や維持費用などで心配があれば、お気軽に鷲見モーターにお尋ねください。ご購入に関しても親身にサポートいたします！