高齢者の交通事故防止に向けて。2022年5月施行「サポカー限定免許」とは・・・

最近ニュース等で、高齢者の運転事故の様子が多く報じられています。アクセルやブレーキの踏み間違いで、お店に車が突っ込み、けが人が出るなど非常に危険な事故が相次いでいます。そんな中、2022年から高齢者の運転事故防止に向けた「サポカー限定免許」の制度がスタートしました。

 

 

 

■サポカー限定免許とは？

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サポカー限定免許とは、2022年年5月から導入された新しい運転免許証の区分です。サポートカー限定免許では、安全運転支援装置が搭載された普通自動車（サポートカー）のみ、運転することができます。なお、後付けの装置については対象とならないため、注意が必要です。近年、高齢者の交通事故が増えており、とりわけペダルの踏み間違い等による事故は、65歳～74歳で年間200件超、75歳以上で年間350件超となっています。こうした社会情勢から、高齢者の運転事故防止に、安全運転支援装置が搭載されたサポカーのみ運転が可能な限定免許の制度が導入されました。

 

 

 

■サポカー限定免許のメリット

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サポカー限定免許のメリットは、現段階では「メリットが多い」とは言えない状況です。高齢になり「運転免許証を自主返納しようか」と悩む方もいるかもしれませんが、公共交通機関が充実していない地方では、なかなか自動車が手放せないというのが現状ではないでしょうか。車がないと生活できない環境で暮らす方も多くいらっしゃるでしょう。そうした、免許証の自主返納に代わる選択肢として、サポカー限定免許は期待できます。普通の車よりも安全性能が整った車であれば、事故を起こす確率を低くすることが可能です。運転をするなら、安全性能が高い車を運転するという意識づけになると言えます。

■サポカー限定免許で運転できる車両

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サポカー限定免許で運転できる自動車は以下の基準を満たしたものになります。

①衝突被害軽減ブレーキ（対車両、対歩行者）

車載レーダー等により前方の歩行者や車両を検知して、追突の可能性が高い時はドライバーに警報音等で知らせ、さらに追突の危険性が高まった時には自動的にブレーキが作動する機能。

②ペダル踏み間違い時加速抑制装置

発進時や、ごく低速時に、ブレーキペダルとアクセスペダルを間違えて踏み込んだ時、エンジン出力を抑えることにより、加速を抑制する機能。

なお、後付けとして付けられる安全装置は、サポカー限定免許の運転できる車両の基準を満たしません。安全装置が道路運送車両の保安基準に適合するものまたは、国土交通大臣による性能認定を受けているものに限ります。　基本は新車で購入し、予め安全装置が搭載されている車種が対象と考えて良いでしょう。

ただし、装置の性能を過信するのは禁物です。安全装置は悪天候であったり、一定の速度以上で走行している際は十分に機能を発揮しないなど、100％安全とは言えません。あくまでも装置は補助的な役割を果たすものです。運転する際は、必ず周囲の道路状況を自らの目で確認し、自らの判断で運転操作を行う必要があります。

サポカー限定免許の対象車両は警視庁のＷＥＢサイトでも確認ができます。

https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/support_car.html

サポカー免許に切り替える際の対応車種や、新車購入時の参考にしてみてはいかがでしょうか？

■サポカー限定免許への切り替え方法

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サポカー限定免許への切り替え方法は、基本は申請を希望する本人が各都道府県の免許センターに行き、申請を行います。申請にあたり、年齢制限等はありません。運転に不安がある方で「サポカー限定免許に切り替えたい」という方は申請を行いましょう。現在所持している免許に、条件を付与する形での切り替えとなります。「サポカー限定免許を新たに取得する」ということはできません。あくまで現在持っている免許証が普通車の運転免許証であれば、そこに制限を加える形となります。現在、サポカー限定免許の対象となる車種は普通免許のみです。免許の切り替え方法は、各都道府県により手続きが異なる場合もありますので、申請前に各都道府県の免許センターに概要や手続き方法をご確認ください。

■まとめ

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今回はサポカー限定免許について取り上げました。高齢者の運転事故は年々大きな社会問題となっています。しかし、現状の日本は「車がないと生活ができない」という環境が改善されていない地域もあり、「運転免許を返納すれば問題が解決する」とはいきません。そうした「車が手放せない」という現状と折り合いをつける選択肢として「サポカー限定免許」は生まれました。「どうしても車が必要」ということであれば、安全対策を高めた車にし、事故のリスクを減らしましょう。また「もう運転するのは危険かも」と思えば、自主返納を行うことも選択肢の1つです。これを機会に一度、ご家族で高齢になった際の運転について、話し合いをしてみてはいかがでしょうか？サポカー導入の際のご相談は鷲見モーターでも行っております。ぜひお気軽にご相談ください。